ところが、母親自身の心が傷ついていたり、精神的に余裕の持てない環境にあったりすると、赤ちゃんは適度な世話を与えてもらえないまま育ちます。すると、大人になっても、何かが足りないような感覚がずっと残ってしまいます。足りないから「良いもの」を強く求め、反対に「嫌なもの」を強く排除しようとする性向が生まれます。"All or Nothing" の両極端に振れてしまうものの見方、考え方が形成されるのです。
このような人達は、"All or Nothing"の価値観を自分自身についても感じているので、自分のダメな部分や嫌いな部分を排除してしまいたい、そして完璧な自分になりたい、と強く願っています。そして、理想に向かって頑張っているときはとても高揚した気分なのですが、理想どおりの自分ではない部分に気づくと、「自分はなんかダメなんだ」と非常に落ち込んでしまいます。